陸王(ドラマ)
第1回の批評は 陸王(ドラマ)です。
小説自体も人気で 半沢直樹 の原作者と同じ池井戸潤でドラマの脚本家も同じである。
昨日作業用のBGMとして一気に見させていただきました。
全体的に気になった部分を言うと
半沢直樹を意識しすぎです。
キャラの決めセリフをとりあえず大きな声で言っておけばいいと思うような単調な演技ですかね。
多分これをするメリットは、ストレートに視聴者に届けることができるわかりやすさだと思います。漫画で例えるなら週刊少年ジャンプに似ていると思います。
設定も潰れかけの足袋工場がスポーツシューズに挑戦し大手会社に挑むというストーリーで実際視聴率もかなり取れているので問題ないどころか素晴らしいことだと思っています。
ただ、細かい部分を見ていくと自分は納得いかないところがあったりします。
序盤の社員をリストラしろという提案に怒る主人公社長
だが、その前にその噂を聞いて不安になって社長に「どうせ私が一番使えないんだから私が切られるとか」「私たちみたいな中途半端な年齢のほうが切られる」とか文句を言い散らかしておいて、社長が全員揃わないと意味がないと言っているのを盗み聞きし号泣する社員たちをみて少しイラっと来てしまった。
そういう文句を言わず黙って不安も隠し、盗み聞きし安心して泣くほうが観ているほうもホッとし感動するのではないだろうか?
2話辺りの特許シルクールを使わせてもらうって話。
飯山が特許を大企業に年間1億円で貸すって話があったのに突然、倒産経験があるので白紙という話になり主人公たちの会社に貸すとなる。
まず、この展開は最悪のつじつま合わせだと俺は思う。
主人公側にうまいこと行き過ぎ。
第一ほかの企業でもお金を出してもらえるようなすごい特許を一円もだせない主人公側に貸すなど都合がよすぎる。
せめて、一千万で主人公側が300万くらいの差で700万の差は主人公たちの会社を見学してやり甲斐を感じ金では買えないものがあると感じ主人公たちに協力するほうがまだましだと思う。
あと、シルクールも使うのを頼むなら「使え!」みたいな感じだったけど「使ってくれ!」と頼むべき。
一応大企業にフラれ使ってくれる場所がないんだからセリフ一つでも全然違うはず。
今回の敵「アトランティス」なのだがなぜあそこまで足袋屋を潰しに言っているのか、というかバックボーンがなさ過ぎて魅力が感じられませんでした。
なぜスポーツシューズや選手に携わっているのかなぜそこまで数字しか見ないのかわからない口を開けばデータが答えを出しているなどというが、そこまでこだわる理由が欲しかった。
主人公たちも社員と喧嘩するのだが主人公(社長)のわがままにしか見えずあまり応援できるような人間でもなかった。主人公ならもっと応援したいようなキャラにするべきだと思うこの内容のストーリーなら。
良かった点でいうなら
陸王のポテンシャルの高さとそれを履いた陸上選手の反応や走りである。
シルクールのない状態の陸王で選手がいい反応を示していて更にシルクールや生地が加わるとどうなるんだろうと思わされたし面白い引きの強さになっていたのでは無いかと思います。
あとラストの茂木選手が給水ボトルが取れずにいた毛塚選手に自分のボトルを渡すシーンは良かったです。素直に応援したくなりました。
という感じで全体的に結局はは半沢直樹の劣化状態と考えております
それでも視聴率はかなり高いので王道の強さを改めて思い知りました。
では、今回は終わりにします。
ありがとうございました。